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前ページ悠久幻想曲ネタ 「――これはまた、なんとまぁなタイミングでのご登場ですなぁ」 波紋のように混乱が広がっていく広場、その片隅のとある建物の影でダークダガーはこの騒動の発生源である 一角を窺っていた。 シンとデスティニー、カオス・ガイア・アビスの三人組、そしてデストロイ…… 下手をすればあの場に自分もいたのかもしれないと考えると中々な具合に背筋が冷え込むメンツだった。 「とはいえ、参りましたな~。まさか対象がすでにカオスさんらと接触してたとは。まったくどう報告していい のやら……」 「言い訳を聞く気はないぞ」 「おぉう!?」 背後からの声にビクッと身体を震わせて振り向くと、いつの間にか影に溶け込むように二つの人影があった。 ひとつは黒いデスティニー。もうひとつは――シャドウ。 「あ、あはははは……珍しいですなぁこんな街中に来るなんて」 「元より来るつもりなどなかったのだがな。シャドウ、お前が見たがっていたのはあれか?」 口ぶりから察するに、ここに来たのはシャドウの意思であったらしい。だが話を振られた本人はそれに応える こともなくじっとデストロイを見つめているようだった。 「……おい、聞いているのか?」 「あァ? 何か言ったか?」 顔を向ける素振りすらない様子に黒いデスティニーは不機嫌そうに眉間に皺を寄せたが、それ以上の反応は 見込めないと判断したのかそのまま壁に背を預けて腕を組んでいた。 いつもと違う様子にダークダガーも訝しんだが、どう聞いても答えなど返ってくるとは思えなかったので自分 のやるべきことを優先することにした。 「それじゃま、私はあの人に報告しに行きますかね」 「お前は最後まで見ないのか?」 「ま~そうしたいのは山々なんですがね、所在がハッキリしたらすぐ報告しろって言われているので。まったく 人使いが荒いんですよね~。ヒキコモリ気質というかなんというか。その点黒い旦那と黒いお嬢さんは自発的で いやんもう大助かりっていうか」 「別にお前のために動いているわけではない」 「ぐっは!? その欠片も愛のないザックリ具合がたまんねっす!」 ハァハァと荒い息をつきながらもダークダガーはもう一度ちらりとシャドウを窺う。 顔半分をマスクで覆われている男の感情などそうそう分かるものではない。彼女自身、今まで会った中ではっ きりと分かったのはその口元が凶暴に歪んだときくらいのものだった。 しかし今は違う。口元だけではない、全身から滲み出る気配がかすかながら複雑な感情を覗かせていた。 ――はてさて、どう判断していいやら…… 思考を巡らせつつも答えなど出るはずもなく、また答えを得たとしても自分には何ら関係がないと割り切って ダークダガーは無言で会釈をしてその場から去った。 ……残された黒いデスティニーも再度シャドウの横顔を見つめ、そしてシンたちの方へと視線を移した。 ――がおー。 デストロイの発した第一声はシンだけでなくカオスたちまでも呆気に取られるほどの衝撃があった。 いや、これを衝撃と呼んでいいのかは微妙だったが。 「えー、と……?」 前に立つデスティニーが戸惑った声を漏らしつつカオスへと目を向ける。その視線で我に返るとデストロイの 隣へと飛び降り声をひそめて――といっても丸聞こえだったが――叱責を始めた。 「ちょっと、なんですの今のは?」 「…………?」 「なにかいけなかった?」と言うようにデストロイは首を傾げる。カオスに続き降りてきたアビスも苛立ちを 滲ませた口調で告げる。 「何も喋るなって言ったろ? どうしろってんだよこの空気」 最後に降りたガイアも珍しく眉を吊り上げながら厳しく責める。 「萌えが足りない。もっと可愛らしく」 「……うん」 「「お前か!? またお前の仕業か!?」」 いつもの如く漫才を始めた3体+1にデスティニーは呆れながら半ば戦意を喪失させていた。もう適当にあし らってこの場を去った方がいいのではないかとシンに指示を仰ぐために振り返り、 そのあまりにも冷たい目を見てぎょっとした。 「――お前たちは、」 一度落としかけたナイフを強く握りしめ、シンは静かに口を開く。 それほど大きな声でもなかったにも関わらずカオスたちが口論を止め一斉に振り返ったのは、それに込められ た例えようもない迫力のせいだった。 「自分たちがいったい何を連れて来たのか、本当に分かってるのか……?」 怒りを徹底的に押し殺したようなくぐもった声。その視線の先には、どこか悲しそうに表情を歪ませたデスト ロイがいた。 「ふ、フン! そうやって凄んでももう遅いですわ。さぁ! やっておしまいなさい!」 ビシィッ! とカオスがシンたちを指差す。その圧倒的な火力を誰よりもよく知っている二人は一斉にデスト ロイの攻撃に対応するために意識を向ける。 だが、デストロイは一向に動く気配がなかった。 それどころかあくびを漏らし眠たそうに眼を擦っている。その仕草は、どことなくガイアに似ているような気がした。 「こ、こら! なんですかその態度は! しゃんとなさい! やる気を出して……ヤる気を出せって言ってん だろコラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」 二度目のあくびを見て素を出したカオスの怒号だったが、当の本人は視線を向けることもなく目尻に涙まで 浮かべている。 その後もなだめようとするアビスを無視して散々喚き散らすカオスだったが、デストロイはほとんど反応らし い反応も見せず――ガイアにだけはたまに返事をしていたが――今にも踵を返して帰りそうなほど覇気の欠片 もない様子だった。 怒鳴りすぎて息が切れたのか、ぜーはーと荒い呼吸をひとしきり繰り返し、地団太を踏みながらヤケクソ気味 に叫んだ。 「あーもう! 戦ったらなんでも言うこと聞いてあげますから! 今日だけでいいから私の言うことを聞きなさい!」 まるで子供のように喚き散らすその姿に誰もが呆れ果てていたが、直後に全員が驚愕に目を見開いて一点に 視線を向ける。 先ほどまで一切反応を見せなかったデストロイが、じっとカオスを見つめていたのだ。 「な、なんですの……?」 カオス自身も意外な反応に戸惑っていたが、やがてその視線の意味を悟る。 ――「なんでも言うことを聞くというのは本当か?」と。 「え、えぇ! なんでもすることをここに約束しましょう!」 「できることならですけど……」と小声で付け足し、再び指を突き付けながらカオスは叫ぶ。 「さぁ! 今こそ復讐の時です! ブッ壊してさしあげなさい!」 そのとき、シンははっと息を呑んだ。 カオスが下した命令に、ではない。それを受けたデストロイが安心したように表情を和らげたのだ。 その顔は単に戦えるからなどといったことではなく……そう、まるで救われたかのように見えた。 「マスター!」 デスティニーの声にシンの意識が引き戻される。気が付けば無表情へと戻っていたデストロイが、顔の高さ まで右手を掲げていた。 五指に光が宿ると同時にデスティニーがシンの前に立ち塞がり、ビームシールドを構える。 ――直後、光が弾けた。 「がっ……!?」 「デス子!? ぐっ!」 五条のビームのうち三本が直撃して弾き飛ばされたデスティニーを何とかシンは受け止める。標的を見失った 残る二本の光弾が石畳に直撃し、広場に爆音が轟いた。 事態を遠巻きから見守っていた人々から悲鳴が上がる。ある程度の騒動であれば慣れたものであるこの住人で あっても蜘蛛の子を散らすように逃げ惑っている……その光景がシンには信じられなかった。 まるで、戦場のようだった。 ――馬鹿か、俺は!? いつまで頭をぬるま湯に浸けているつもりなのかとシンは自身を叱責する。 ここは戦場だ。戦場になってしまったのだ。 そしてその根本的な原因は、自分にあるのだ――と。 「マスター?」 「あ……大丈夫か、デス子?」 頷きを返したデスティニーをそっと放しデストロイをシンは睨む。追撃を仕掛けてこないのは妙ではあったが 腕を下ろす気配はない以上未だ戦う気であることは間違いないだろう。 周囲にはまだ人がいる。先ほどのビームで近くからは離れているが巻き込まれる危険はまだ高い。カオスたち よりもまず避難を優先しなければならない状況だ。 「……デス子、あいつの足止めできるか?」 「はい!」 「頼む。できるだけ高さをとって戦ってくれ。これ以上被害を広げさせるな」 デストロイに背を向けてシンは駆け出す。振り向くことはない。背後の心配も含めてデスティニーのことを 信じているが故に必要はない。 だから、 「――行かせると思いまして?」 目の前に立ち塞がった3体は、自分の力でどうにかしなければならないのだ。 足を止めることなくシンは鋭い声を上げる。 「そこをどけ!」 「はい分かりました……とでも言うと思ってんのかこのクソッタレがぁ!!」 「あー、もういちいち指摘すんのもめんどくせぇや」 「オープンハートしすぎて周りはドン引き。でもきっとコアなファンはできるよ、やったねカオス」 「「おいやめろ」」 いつもの如く掛け合いをしながら各々武器を向けてくる3体に、シンは密かに右手に握り込んでいた玉を投擲 する。 「ハッ! そう何度も同じ手に引っかかると思ってんのかぁ?」 鼻で笑うアビスに倣い他の2体も飛んできた玉を警戒せずに各々の武器を構える。既に煙玉の存在を聞いてい たのだろう。怯みもしていない。 それを確認してシンは速度をそのままに、目を閉じ耳を塞いだ。 直後、 ――バンッ!!! 凄まじい破裂音と、目蓋の裏からでもはっきりと分かるほどの強烈な閃光に顔をしかめながらシンは目を開ける。 不意の音と光を直に受け折るように身体を丸めた三人のすぐ傍を駆け抜けやり過ごす。モンスター相手でも 十分に効果を発揮するほどの閃光玉である。しばらくは目と耳がまともに機能しないだろう。 そう判断し、3体に背を向けたまま逃げ遅れた人々へと一気に駆け出す。 「なっ……めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 怒気に満ち満ちた声に反射的に背後を振り返る。 顔を手で抑えつつも、指の間から閃光と大量に流れ出る涙で真っ赤に染まった目を覗かせたカオスが睨みつけていた。 いつの間にか機動ポッドを射出し、砲身を展開させている。 ――マズイ! 無防備な背中を晒したまま、それも周囲に身を隠すような障害物もない。 あとは撃たれるしかない。魔法で再現されたビームの熱量は容易く人の身体を貫通するだろう。その様を想像 して怖気が背中を走る。 「死――――」 カオスが叫ぼうとした瞬間、上空から何かが落ちてくるような風切り音が聞こえてきた。 直後、カオスたちのいる位置が爆ぜた。 「なっ……!?」 思わず足を止め迫る煙と熱から顔を庇う。何が起こったのか分からないまま、爆心地に目を向ける。 時折ピクピクと痙攣しながら3体は完全にノビていた。爆風に吹き飛ばされて頭でも打ったのか、とりあえず 五体満足ではあるらしい。 ――再び風切り音。空を見上げるとミサイルが飛び交っていた。デスティニーが爆発に煽られながらも眼下の デストロイに向けビームライフルを連射している。どうやら先ほどの爆発は目標をロストしたミサイルが飛んで きたようだった。一応様子を見ているとどうやら3人とも気絶しているだけらしい。 「……ついてないな、お前らも」 白目を剥いて痙攣しているカオスにそう呟いて、今度こそ振り返ることなくパニックを起こしている人々へと 駆け寄る。 「落ち着いてください! 早くあっちへ!」 我に帰り逃げていく人の背を見送り次の集団へと向かう。かなりの人がいたこともあり広場から完全に人を 避難させるのはかなり時間がかかるかもしれない。 未だ爆音とビームが発射される音が聞こえてくる。どうやらすぐに片が付けられるような相手ではないらしい。 厄介な、そう思い舌打ちをしながらも避難の誘導を続ける。 ――そんな中、頭の片隅ではあることに気が付いていた。 カオスたちが気絶してしまった以上、デストロイを止める方法は限られてしまう。 即ち、無力化……おそらくは殺してしまうしかないことに。 だがその現実を疼くように沸いた胸の痛みと共に押し隠し、シンはただひたすらに逃げ遅れた人たちへと呼び かけを続けた。 <次回予告> ハーイ! FREEDOM&JUSTICEの『尊敬するアニメ監督は金子ひらく監督』な方、ストライクフリーダム です。っていうか最近私の出番少なくね? おかしくね? 私ライバルキャラよ一応。いやむしろおっπ分が 足りんぞそっちの方が重要だいったい何をしとるか。 というわけで! 次回私めは無断でこの戦いに乱入し新キャラのバストサイズ測定を行うことに大決定しま した。ノビてる3人娘もついでにおいしくいただく紳士回! たっぷりと、しっかりと、ねっとりとその様子を 克明に解説を交えて実況をし……え? 何? 次の投下はアイマスか東方? ……よし、これまでの予告はなし! 次回! え? ふんふん、へーそう。 SEE YOU! 前ページ悠久幻想曲ネタ
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ルーリング † ↑ 判りづらいルール † ↑ 破壊時の処理手順 破壊状態とは •BP比べ、または何らかの効果でフィールドに存在するカードが破壊された状態 •まだ場にあり、そのカードの持つ効果も発揮される •他のカードや効果の影響を受ける •疲労や回復はせず、さらに破壊されることもない (例:シャ・ズーがフレイムテンペスト等で破壊されたとき、破壊対象内のスピリットは指定できない) •破壊時に誘発して発生した全ての効果がなくなるとトラッシュへ移る •「~破壊されたとき~自分のフィールドに戻る」などの効果で場に戻ったカードは、破壊状態が無効になる (該当:ガウルムLv2・パオ・ペイール等) •Lv0は破壊状態にならない (該当:スピリット上のコアが0になったとき) 破壊状態についてのゲーム中の流れ 1)スピリットやネクサスが破壊されると、破壊状態になる 2)「このスピリットの破壊時」「~が破壊されたとき~」など、破壊時に誘発した効果が発揮される それらの効果でさらに効果が誘発された場合、それを優先して効果を解決する ※複数発生した場合、解決順はターンプレイヤーが決定する 3)破壊状態のカードをトラッシュへ移す そのとき乗っていたコアはリザーブへ行く 破壊時に複数の効果が発揮された時、全ての処理が終わるまでカードはフィールドに残っている。 例1)シャ・ズーと千本槍の古戦場がヴィクトリーファイアで同時に破壊されたとき、シャ・ズーの効果で疲労させた相手分千本槍の古戦場でドローできる。 例2)海人アプカリールがフレイムダンスで破壊されたとき、ボイドからコア1つを破壊状態の海人アプカリールの上へ置く。 (参照【破壊状態カクテイのオスミツキ】2010/4/21|種は種。 バトスピ ハードネステン|※転載許可を頂いて掲載しております。) ↑ スピリット上のコアが0になったとき † Lv1を維持するコアが無くなるとLv0となり破壊される。 Lv0スピリットはすべての効果を失う。 Lv0スピリットの破壊はスピリット/ネクサス/マジックの効果と対象にならない。 •ポイズンシュートなどで破壊されたスピリットは破壊時の効果が発揮されない。 •例外的に、魔界七将デスペラードのようなカードはカード効果が優先される。 ↑ Lv1維持コストが(2)のスピリット † Lv1を維持するコアが2個のスピリット(例:神機ミョルニール)はコア1個でも破壊される。 コア1個で破壊されるときもLv0として扱われる。 ↑ 『お互いの~・お互い~』の違い † カードテキストに『お互いの』と書かれている場合、カードを発動したプレイヤーがお互いの対象を選ぶ。 カードテキストに『お互い』と書かれている場合、それぞれのプレイヤーが自分のカードを選択する。 •メタルディー・バグは「お互いの~」と書かれているので、自分で双方の対象を選択する。 •デッドリィバランスは「お互い~」と書かれているので、自分は自分のスピリットを相手は相手のスピリットを選択する。 ↑ 同時に複数の効果が発揮した時 † 複数の効果が同時に発生した場合は、ターンを進めていたプレイヤーが解決順を決める。 •爆進獣ブランボアーLv2にシャ・ズーがアタックした場合。 ターンを進めているプレイヤーが爆進獣ブランボアーを先にシャ・ズーを後に選択、爆進獣ブランボアーが回復後、シャ・ズーの効果で疲労させることになる。 •相手の場に古代闘技場Lv2があり自分の場に凍獣マン・モールLv3がいる状態でドラグサウルスを召喚した時。 ターンを進めているプレイヤーが凍獣マン・モールを先に古代闘技場を後に選択すれば、ドラグサウルスは【装甲:青】が付き、召喚時効果を発揮できる。 •燃えさかる戦場があるときにプテラトマホークがアタックした時。 燃えさかる戦場の効果を先にすればプテラトマホークは+1000したBPで破壊対象を選べ、後にすれば元々のBPで破壊対象を選べる。 ↑ 可能な限り実行する † 効果が発揮された時、その場の状況がどうであれ、効果に書かれたできる限りの事を実行する。 場に効果を受ける対象が一つも存在しない状況でも、マジックは使用できる。 その際、マジックの効果は一切発生しなくても手札とコアはトラッシュ行きになる。 •デッドリィバランスは相手の場、もしくは自分の場にしかスピリットが居なかろうが、お互いの場にスピリットが居なかろうが使用できる。 •場に【装甲:赤】を持つスピリットしかいない状況でもフレイムダンスを使用することは出来る。 •マジックが何も効果を生まなかった場合でも、マジックの使用自体は行われているので、作戦参謀フォクシンなどの能力ではカウントする。 (2010年1月、公式サポートに電話確認) ↑ 効果の適用されるタイミング † 『○○ステップ』『○○時』などと言う記述がなされている場合には、そのステップの間、もしくは条件を満たしている間効果が持続する。 また、条件を満たした瞬間にその効果が発揮されるものは、その時に効果を即座に解決する。 BPの上昇などは指定されている間のみ適用される。 『』によるタイミングの指定が無い場合は、常にその効果が発揮される。 疲労状態のスピリットの数を参照したりするタイミング指定の無い能力は、バトル発生後にもBPの変動などが起こりうる。 コアの支払いは、コストの確定と同時なので軽減シンボルとして数える。 つまり軽減に使用したスピリットからコアを使用し、そのスピリットが破壊されても軽減は使えていることになる。(公式Q A No.15より) ↑ マジックの効果発動手順 † マジックを使うときは、コストの支払い→効果の発揮→使ったマジックカードをトラッシュに置く。 の順番で解決される。 •トリックスターにタイムリープを使うと、使ったタイムリープ以外のマジックカードを手札に加えることになる。 公式Q A『カード効果 汎用』No.25より ↑ スピリットへのアタック † 原則的にスピリットは対戦相手にアタックするだけで、スピリットに対してアタックすることは出来ない。 対戦相手はアタックに対して、自身のライフを守るために自身のコントロールするスピリットでブロックを行なうことが出来る。 •例外的に、イリュージョナのような疲労状態のスピリットに対してアタックを行いバトルを強制させるスピリットも存在する。 ↑ 「スピリット/ネクサス/マジックの効果以外でコアを置くor取り除く」の効果 † カードプレイ時の「コストの支払い」や「コアを乗せる」という動作は『スピリット/ネクサス/マジックの効果』でも『スピリット/ネクサス/マジックの効果以外』にも含まれない。 •メラットは召喚したターンにコアを置いているが、そのターン中にアタックが可能である。 ↑ 「自分のコア」 † トラッシュにあろうとリザーブにあろうとスピリットやネクサスに乗っていても常に所有者のコアである。 •イビルオーラで指定されている「自分のコア」はトラッシュのコアも含まれる。
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前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ 「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「っ!?」 向かってくるセイバーに反射的にナイフを向けようとして、シンは思い止まる。 明らかにジャスティスにけしかけられた末の、自棄になった突撃。そんなセイバーに対してどうすればいいの か、その判断ができずにシンは硬直してしまう。 そして葛藤するシンの目の前で、セイバーに異変が起こった。 「なっ!?」 背中のビーム砲と砲身の翼が回転して砲口を前に向け、。それとほぼ同時に下半身が後ろに回り、膝が折り 畳まれるように曲げられた。 つまり、 ――変形した!? この姿になってもできるのか! 元のMSの姿からほぼ人間に近い姿になっていたことからの先入観で意識せず出来ないだろうと考えていた。 しかし、現実はこの姿からでも変形が可能、つまりセイバーにとって最大の特徴であるスピードをこの上なく 発揮できる形体になれるということなのだ。 ――ブォンッ! 「ぐっ……!?」 すぐ傍を駆け抜ける赤い機影。それに遅れてやってきた突風にシンは両手で顔を庇う。急ぎ振り向いて空を 見ると、すでにセイバーは遥か先を飛んでいた。 「フハハハハハハハハハ! やればできるではないか! さぁ、その誰も寄せ付けぬ速さで見せてつけてやるが いい! 貴様の本当の実力を!」 勝ち誇ったように叫ぶジャスティスの声を受けてシンは背筋に嫌な汗が噴き出すのを感じた。 純粋な速さであればデスティニーのEBMの方が速い。そもそも根本的に使われている技術が違うのだ。セカ ンドステージの機体とサードステージの機体の最大の差と言っていい。 しかし、EBMには時間制限がある。シンが乗っていた頃ですら長時間の使用を控えていたほどだ。今のデス ティニーがどれほど使えるのかも分からない。 それと比較してセイバーはサードステージ以前の機体の中でもトップクラスのスピード、スペック上ではあの フリーダムよりも更に速いとされているのだ。並の機体が追いつけるはずがない。 「マスター!」 シンを庇うようにデスティニーはライフルとビーム砲を構える。下手に追いかけるよりもその場に止まって 狙い撃つ方が上策と考えたのだろうが、それもどこまで通用するだろうか。 歯を食いしばり、シンは自身もナイフを握る手に力を込めて覚悟を決めてさらに小さくなっていくセイバーを 目で追いかける。 十分な距離を置いてから最大スピードでの一撃離脱。それも大出力のビーム砲を装備したセイバーがそんな 戦法を取ればどこまで反応できるかも分からない。 すでに距離は十分、旋回して凄まじい速さでこちらに向かってくるであろうセイバーを睨み据え…… 「…………あれ?」 旋回して、こない。 大きく弧を描いて軌道を変えてくるはずのセイバーはそんな気配を欠片も見せないままグングン距離を空け ていく。 まるで、一目散に逃げ去るように。 デスティニーも両手の武器をどうすればいいのかと戸惑っているようだった。 「――上官の目の前で、」 唸るような声と凄まじい殺気を感じてシンは後ろを振り向く。 ……砂埃を巻き上げながら脚を高々と天に掲げ、そして両手に背中にマウントされていたリフターを背負う ように持ったジャスティスが修羅の形相を浮かべていた。 「敵前逃亡とは一体どういうことだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ズン! と石畳に亀裂が走るほど掲げた脚を踏み込み、抱えたリフターをブン投げた。 シンとディスティニーは呆けた表情で轟音を上げて大気を貫き突き進むリフターを目線で追いかける。 ジャスティスの手を離れたリフターは折り畳まれた機首と翼を広げ、スラスターを吹かしながらさらにスピー ドを上げていく。瞬く間にセイバーに追いついたリフターはそのまま激突、きりもみ回転しながら落下するセイ バーを旋回し器用に背にキャッチして主の元に戻り、ロールして乗せたセイバーをぺいっと宙に放った。 「制裁の! ジャスティススマァァァァァァァァァァァァァァァァァッシュ!!」 目を回し落ちるセイバーは宙にいる間にジャスティスに容赦なく回転飛び回し蹴りを叩き込まれ、べチャッ! と壁にぶつかってようやく地に落下できた。だがそれも束の間、すぐに歩み寄ってきたジャスティスに引きずり 起こされてガクガクと肩を揺さぶられる。 「キッサッマッはッ! どこまで腑抜けているというのだッ!? 日々私が鍛えているというのにその腐り きった性根はなんだッ!?」 「ごめ、ごめ、ごめんなさいぃ~……で、でも「誰も寄せ付けぬ速さ」って言ってたのにセンパイはあっさり 追いついちゃったじゃないですかぁ~」 「あの程度のスピードを根性で出せずに何が自警団かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「えぇ~……」 頭が揺れすぎてグロッキー状態なのか、ちょっと危ない感じでアレな顔になり始めたセイバーを見てようやく 我に返ったシンはおそるおそるジャスティスに声をかけてみる。 「お、おい……」 「何だっ!? 今は取り込み中だ!」 「いや、そこまでにしないとそろそろヤバいんじゃないかそいつ?」 「む?」とジャスティスは改めてセイバーの顔をじっと見る。すでに目は虚ろ、唇の端からよだれを垂らして いて挙句の果てに口から魂が抜けかけていた。 「……フン、軟弱なコイツが悪い。そんな様だから記憶も戦闘の勘も戻らんのだ馬鹿者め」 抜けかけた魂を強引に押し込み、ジャスティスはセイバーを解放する。まだ頭をフラフラと揺らしていたが、 かろうじてセイバーは意識を手放していないようだった。 「――待て、今「記憶も戻らない」って言ったか?」 さらりと出てきた気になる言葉にシンは思わず声を上げる。その問いかけに∞ジャスティスは眉根を寄せつつ もセイバーを指差しながら説明する。 「コイツがここに現れたのは二週間ほど前だ。近くの森で震えているのを見つけて拾ったはいいんだが、自分の 名前以外何も思い出せないときた。おまけに妙なトラウマでも持っているのか戦うのが怖いとぬかして一向に やる気を見せん。最近まで変形はおろか自分の武器すら身に付けるのを拒んでいたほどにな」 それを聞いてシンは思い出す。直接それを目の当たりにこそしなかったが、海底に沈みかけた五体をバラバラ に切り裂かれたセイバーの姿を。 フリーダムにやられたということだけは分かっていたが、その無残な姿に哀れみと失望を感じたことは今でも 覚えていた。 「だが! この私の下についた以上そのような甘ったれたことなど言わさん! 徹底的に扱き上げてひよっこ の臆病な目を鷹のそれにしてやる! いや、そうならねばならんのだキサマはッ!」 ズビシッ! と眼前に指を突き付けられてセイバーは両目に涙を溜めながら震え始めた。それほど戦うことが 嫌なのだろう。 ――まぁ、コイツの言い分も分かるけど…… かといってこのままではセイバーにとって最悪の無理強いにしかならない。なんとかならないだろうかと思案 していたところで、ジャスティスの闘志に溢れる瞳が向けられた。 「まぁ今はそのことは置いておく! さぁ、今度こそ決着をつけようか!」 「って、待った待った待ったー!」 再び抜刀したジャスティスとデスティニーをなんとか押し止め、シンは考えを貼り廻らす。そもそもなんで こんな事態になったのだろうか? 「なんだ? 自首か? いまいち盛り上がりに欠けるから却下したいところなのだが」 「違うって……ってそうだ! そもそもなんで俺が自警団にマークされなくちゃいけないんだ!?」 「それは貴様が数多の悪事を尽くしたからで……」 「それの心当たりがまったくないって言ってるんだよ!」 そう、事の発端はそれだった。一体全体自分が何をしたというのか? それをまず知らなければならないだろ う。その話をしようとしたところで血気盛んなおバカ二人は早々にチャンバラをし始めたのだが。 「フン! 心当たりがないと来たか。典型的な言い訳だな。ならば自分の犯した過ちを噛み締めるがいい! 部下1号ッ!」 「は、はいぃ!? 今度はいったいなんですかぁ~?」 「教えてやれ! こいつらの罪を白日の下で!」 「え、えぇ? センパイが言うんじゃ……ひぅっ!? わかりましたわたしが言いますぅ!」 爛々と輝く双眸にすっかり怯えきったセイバーはあたふたと手帳を取り出す。正直そこらへんにしておけよと 言いたくなったが、また妙なところで話が変わりかねないのでシンは何も口出ししないことにした。 「え~っと、え~っと……」 腕を組み足を鳴らしながらプレッシャーをかけてくるジャスティスをビクビクして確認しつつ、セイバーは ようやく探していたページを見つけた。 「ありました! シン・アスカ、市街での大規模な戦闘行為、ならびに高級レストランでの食逃げに関与の疑いあり、です!」 ――――は? 告げられた言葉の意味を頭の中で反芻させて、シンは知らず呆けた声を出してしまっていた。 市街での大規模な戦闘行為――これは恐らく一週間前のフリーダムとの戦闘のことだろう。というよりそれ 以外に思い当たる節はない。そもそもなんでも起こりえると言われているエンフィールドですら前代未聞の事態 だったのだ。そんなことがそう起こるはずもない。 だが後者の件……高級レストランでの食逃げにはまったくもって心当たりがない。そもそも高級レストランな どという存在とはまるで縁のない生活を送っているのだが。 とそこまで考えてふとあることに思い当たり、シンはデスティニーがいる方を見やる。 「…………」 そこには、背を向けたまま正座している少女の姿があった。不思議なことに顔が全然見えないのに脂汗を浮か べていることが容易に想像できた。 シンは無言でその小さな背中に近づき、満面の笑みで後頭部を鷲掴みにした。 「なぁデス子~? なんか俺ぜんぜん身に覚えのないことで疑われてるみたいなんだけどお前は心当たりあっ たりしないか~?」 「あ、あっちゃったりなかったりしなかったり……」 「つまりあるってことだよな~? さっさと吐けこのダメMS、そんな答えは聞いてない」 ギリギリとアイアンクローで頭を締め上げられる痛みに耐えながら、デスティニーは自供を始める。 五日ほど前、良い匂いに釣られてフラフラとレストラン『ラ・ルナ』へと漂ってきたハラペコデスティニーは 店の目の前で行き倒れたところを店員に発見されて店の中に運ばれたそうな。そこで空腹を訴えると出てきたの はまかない料理、しかし流石は高級レストランといったところか、およそ普段の食事とはかけ離れた代物がでん と差し出されたという。瞬く間にそれをたいらげたデスティニーの気持ちいいほどの食べっぷりに気を良くした オーナーは「こんなものでいいのならいつでも食べに来なさい」と言ったという。 そこで遠慮するのが普通だが、頭の中の八割方が食欲で占めているのがこのデスティニーである。毎日のよう に『ラ・ルナ』に赴いてはまかないどころか客に用意されたものにまで手を出す始末、そんな事情もあってレス トラン側は食い逃げとして自警団に届け出を出したのだろう、とのことだった。 「……いくらなんでもありえないだろ、そのふてぶてしさは」 「だってだって! 本っ当においしかったんですよ!?」 「それはちゃんと金出して食ってから言える言葉だろ!?」 あう、と呻いてデスティニーは縮こまる。どうにも最近食欲が落ち着いてきたと思ったらそういう事情があっ たとは……と頭を抱えながら、シンはセイバーに声をかける。 「その件は全面的にこっちが悪かった。店側にも後で頭下げに行くからそう伝えてくれ」 「は、はい……」 ついカッとなってやってしまったのだが、さらにセイバーを怯えさせてしまったらしい。致し方ないことではあるが。 「で、他にはないのか? 俺やこのバカがやったことって」 「えっと……な、ないです」 そうか、とほっとしたシンだったが、今度は別の方から声が上がった。 「何ィ!? 本当にそれだけなのか部下1号!?」 「あうっ!? ほ、本当にこれだけですっ!」 「悪の組織の幹部とか! 稀代の殺人鬼とか! 実は三つのしもべを引き連れた超能力者とか! そういった ものも一切!?」 「ないですぅ!」 「な、な、な……なんてこったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 往来の端から端まで届いてそうな絶叫の後、∞ジャスティスは頭を抱えてがっくりと項垂れた。 「……というか、お前はいったいどんな目で俺を見てたんだ?」 いくらなんでも殺人鬼や超能力者はないだろう、と考えている内にガバッとジャスティスは頭を上げた。 「そこの奴ッ!」 「シンだ……今度は何だよ」 「すまなかったッ!」 ジャスティスはざっと手を着き、ガツンと石畳に頭をぶつける。あまりの衝撃に石畳にヒビが走っていた。 「……え?」 「本来なら守るべき市民であるというのにあらぬ疑いをかけて刃を向けてしまったこと! この場で詫びさせ てほしいッ!」 そう言いながら再び頭を叩きつける。額から光の血を撒き散らしながら土下座する姿は見ている方が痛くなっ てくるほど気迫に満ちたものだった。 「お、おいよせって!」 「しかしッ!」 「こっちにも――っていうかデス子がだけど――非はあったんだ。そこまでする必要なんかないだろ。そりゃい きなりあんなことされていい気分はしなかったけどさ……もう十分だって」 むう、と呻くジャスティスだったが、渋々立ち上がって額の血を拭う。 「そこまで言うのなら、ここまでにしよう。重ね重ね申し訳なかった」 「だからいいって……」 直角に腰を曲げる∞ジャスティスにシンは呆れてやめるよう言おうとしたが、そこでセイバーが思い出したよ うに手帳のページをめくった。 「あ……ご、ごめんなさい。事故を装ったセクハラかもって相談が未遂を含めて複数……」 「――ほう?」 「待てっ! それは不慮の事故であってわざととかそういうわけじゃ……!」 腰を曲げたまま顔だけで睨みを効かせてくるジャスティス。そしてそれに慌てながら身振り手振りで身の潔白 を訴えるしかないシンだった。 「――わかった。ひとまずは信じよう」 「あぁ……そりゃよかった」 ――結局、ジャスティスが納得する形で話がまとまったのはそれから一時間後のことだった。 先ほどまでの腰の低さはどこへやら、すっかり出会った頃の不遜さを取り戻したジャスティスは身を翻して シンたちに背を向ける。 「今後また騒ぎを起こした時、あるいは騒ぎに巻き込まれた時はまた会う機会もあるだろう。何か用があるとき は自警団の詰所まで来るがいい。私か部下1号のどちらかはいるはずだ」 「ってことは、お前らは俺たちと戦う気はないんだな?」 「当然だ。守るべき市民であるなら迷わず手を差し出し、平穏を脅かす犯罪者なら迷わず武力を行使する。それ が我々の正義だ。行くぞ部下1号ッ!」 「は、はいぃ!」 歩き出す背中を追いかけるセイバーに、シンは思い出したように声をかけた。 「あ……なぁ、セイバー」 「ひぅっ!? な、なんですかぁ?」 「いや、そんなに警戒しなくていいって。俺のこと、本当に覚えてないのか?」 わずかに考え込むセイバーだったが、やがて力なく首を横に振った。 「そっか……まぁ、ゆっくり思い出せばいいさ。なんか困ったことがあったらジョートショップに来てくれ。 相談に乗ることくらいはできるからさ」 その言葉にキョトンとした後、少し恥ずかしそうに微笑みながらセイバーは小さく手を振ってジャスティスを 追いかけていった。 「……はぁ、なんかどっと疲れたな。俺たちも帰るぞデス子」 二つの影を見届けて家路に着こうとするシンだったが、服の裾を引っ張られる感覚に足を止めて後ろを見る。 「デス子?」 「あの、マスター? 私は、ここにいても……いいですか?」 その瞳が、今にも泣き出しそうで。シンは一瞬息を詰まらせた。 しかし、そんなことは今さら考えるまでもなかった。 「……何言ってるんだよ、まったく。お前が傍にいない方がこっちの心臓に悪いってことは今回のことでよ~く 分かったろこのこの」 「あうううう……痛いです~!」 こめかみを優しくぐりぐりと抉られながら、それでもデスティニーは嬉しそうに笑った。 (――本当に、いいんですよね? マスター……) たとえ自分が戦いを愉しんでいるような存在だとしても、それを少しでも変えていこう。マスターのために。 そう心に決めて、デスティニーはその優しい罰を受け入れた。 「あたた……それにしてもマスター、セイバーちゃんはともかくあのジャスティスとよく普通に相手できたですね」 「ん? まぁそれなりに複雑な気持ちもあるけどさ……アイツとは向こうでお前の腕斬られたくらいしか思い出はないし」 (――――え?) デスティニーの胸に小さな違和感が生まれた。 その何気ない一言には、なくてはならない記憶が欠けていた。 嫌な予感に、デスティニーは身体中が総毛立つのを感じた 「あ、あのマスター! 向こうで最後にジャスティスを見たのってどこですか!?」 「え? あ~っと……月で戦おうとしたのが最後だな。それから後は気付けばこっちに来てたし」 ――デスティニーは、自分の足元が崩れ落ちていくような錯覚に陥った。 シンからは、あの最後の決戦で受けた敗北の記憶が、 まるで存在しなかったように抜け落ちていたのだ。 ……彼はまだ、救われてなどいなかった。 「――こ、これは!?」 「ん~? な~に青ざめた顔してるのかなマイシスタ? そんなにこれが怖い?」 明かりがほとんど差し込まない部屋の中、顔面蒼白で慄くフリーダムに笑いかけながらフリーダムとよく似た 少女は『これ』と呼んだものを突き付ける。 「やめろ……! そんなものを近づけるな!」 「お~っと、こわいこわい。そんなに邪険にするなよな~。せっかく愛とかその他もろもろの爛れたものをたっ ぷり詰め込んで作った逸品なんだからさ」 ビームサーベルを振り上げて『これ』を両断しようとするが、少女はひらりと身をかわしてフリーダムの背後 に回り、片腕で羽交い絞めして『これ』を直接押し付ける。 「ほらほら~、どうよこれ?」 「よせ……やめろ!」 「カワイイからやめない~」 「き、貴様っ……!」 拘束を振りほどき、フリーダムは背後に刃を振るう。 が、手応えなし。確かにそこにいたはずなのにまるで霞を斬ったような感覚にフリーダムは幽霊と戦っている ような錯覚すら覚えた。 ――するり。 「……ッ!!?」 「ん~、すべすべのお肌はいいね~。『これ』使う前に食べちゃおっか?」 「やっ、あっ……」 ぞわりと首筋を這う感触にフリーダムはサーベルを落としてしまった。 もはや為すがまま、されるがままにその身体を弄ばれるしかない。 「ま、せっかく作ったんだし使わにゃ損だよね。それじゃ動かないでね~」 「なっ!? ほ、本気か!?」 「マジ本気マジ」 「やめろ……頼むから、やめてくれ……」 「あらあら涙まで浮かべちゃってまぁ。大丈夫、誰だって初めてはあるもんだ。怖がらずドンと行ってみよ~」 「やめろ――――――――!!」 暗闇に、光が数度瞬いた。そして抵抗するような声。 だがそれらはすぐに聞こえなくなり、やがて衣ずれの音だけが部屋に響く。 そして、 「――カワイイよ、私のフリーダム」 嗚咽を漏らす少女を満足そうに眺めながら、少女は口を笑みに歪めた。 前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ
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前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ <ソードインパルスの憂鬱~いつか来る日のために~:中編> ――自警団の訓練場にて、二人の少女は対立していた。 一人はデスティニー、両手で大剣を構え切っ先を相手に向けていた。 一人は∞ジャスティス、同じく連結したサーベルをだらりと下げたまま半身で構えている。 そして、二人から少し離れた位置でセイバーが不安そうに二人を見つめていた。 しばらくして、スッと∞ジャスティスが左手を挙げる。 「――往くぞ!」 「ッ!」 気合いと同時に地を蹴り∞ジャスティスは真っ向からデスティニーへと突撃する。 瞬く間に間合いに飛び込んだ相手にデスティニーはアロンダイトを振り下ろす。その一撃をビームシールドを 発生させた左手の盾で受け止め、∞ジャスティスは横薙ぎにサーベルを振るう。 防がれたことを知るや後ろに飛び斬撃を避け、腰のライフルを抜き連射する。特に狙いを定めない威嚇目的で あることは見抜かれていたのか。盾を構えたまま∞ジャスティスは再び距離を詰める。 「このっ!」 先ほどの反省を活かしデスティニーは横に剣を振るう。地面がある故にふんばれる上からの一撃とは異なり、 力任せに押し切れば体勢を崩すこともできる横の斬撃は効果的と言えた。 だが、∞ジャスティスの行動はデスティニーの予測を超えていた。 デスティニーの剣撃の方向を確認した瞬間、振られる剣に向かって地を蹴り飛び込んだのだった。 「なっ!?」 自滅同然の行為に思えたその飛び込みは、しかし直後にその真意が判明する。 一瞬の加速の後に∞ジャスティスの身体は沈み、アロンダイトと地面の間に滑り込むようにすり抜けた。 スライディング、その単語がデスティニーの脳裏に浮かんだ。 斬撃をやり過ごした∞ジャスティスは刃を消したサーベルを地面に突き立て急ブレーキをかけ、そのまま片手 で逆立ちをして無防備な背中に蹴りを叩き込む。 「ぐっ……まだっ!」 バランスを崩しかけたデスティニーはなんとか踏み止まり、振り向きざまに剣を振るう。 しかしその一撃も脚のビームカッターで受け止められる。互いに不利な体勢であるというのにも関わらず∞ ジャスティスは体勢を崩すことなく受けきっていた。 攻め続けろ、本能が告げる警告に従いデスティニーは構うことなく斬撃を続ける。 三撃を避け立ち上がった∞ジャスティスは反撃に移ろうとして……思わず目を見開いた。 剣を振った反動をそのままに次の一撃を繰り出し、さらにそのままもう一撃。 受け止めてその流れを断ち切ろうとするが、斬撃の重さに∞ジャスティスの左腕に激痛が蓄積され耐え切れず 避けてしまう。 そしてまた回転連撃が始まる。避け続けるほどに速さと威力を増す竜巻のような攻撃に∞ジャスティスの顔に 焦りの色が浮かぶ。 (このままでは……!) 回避し続けたところでいずれは捉えられてしまう。それを感じた∞ジャスティスは強攻策に出た。 斬撃を放ち、回転して次の一撃に移るコンマ数秒の間。 その戦法故に横の振りしかできないという欠点。 二つの隙を突き、∞ジャスティスはアロンダイトの柄に蹴りを放った。 「あっ!?」 デスティニーの両手から大剣が弾き飛ばされる。好機と見た∞ジャスティスは連結させたサーベルを分離させ 両手に持つが、その間にデスティニーも両肩のフラッシュエッジを抜きサーベル状にビームを伸ばす。 お互いに一気に押しきれずに反撃を許してしまったこともあり、ここで引くわけにはいかないという判断を下す。 つまり、真っ向からの斬り合いである。 「うおおおおおおおあああああああああああああああああ!!」 「はああああああああああああああああああああああああ!!」 サーベル同士のぶつかり合いに無数の光が両者の間で弾け飛ぶ。 いつかと同じ脚まで用いた怒涛の攻めを繰り出す∞ジャスティスに、しかしデスティニーは一歩も退くことな くフラッシュエッジで捌き続ける。 「そこです!」 「ぬうっ!?」 刹那の隙を突きデスティニーはサーベルの一本を∞ジャスティスの手から弾き出す。だが直後に振り切った サーベルを狙った一撃にデスティニーもフラッシュエッジを一つ失った。 返す太刀で放たれた斬撃をかろうじて受け止め、鍔迫り合いの形のままデスティニーは翼を開きスラスターを 全開にして吹かす。圧倒的な推力に耐える間も与えられないまま∞ジャスティスは引きずられるように押し出さ れ、背中から訓練場の壁に叩きつけられた。 「がっ、は……!」 肺腑からすべての空気が抜け出るような声をあげ、∞ジャスティスは倒れこそしなかったものの残ったサーベルを落としてしまう。その姿を見たセイバーは思わず目を覆った。 (今度こそ!) 止めのフラッシュエッジを振るうデスティニーだが、完全に意識を失っていなかった∞ジャスティスの放った 蹴りが手首を打ち、フラッシュエッジは宙を舞った。だが無理矢理放ったせいか∞ジャスティスは体勢を崩し膝 を着いていた。 「まだまだぁ!」 デスティニーの右掌に光が宿る。そのまま隙だらけになった目の前の相手に右手を突き出し、 ――その腕に、巻きつくように腕が絡みついた。 虚を突かれたデスティニーは状況を把握する前にパルマフィオキーナを撃ち込んだが、そのときには懐まで 潜り込んでいたジャスティスの髪に掠ることすらせず壁に突き刺さる。 右手を取った∞ジャスティスはそのまま背後に回りデスティニーを押し倒した。 「いたたたたたたた痛い痛い痛い!」 「……勝負ありだな」 折れる寸前まで極まっていた腕を放し、満足げな顔で∞ジャスティスは立ち上がる。 「まぁ、以前に比べれば随分と腕が上がったではないか。日々の鍛錬が窺えるな」 「……一応、褒め言葉と思っておくです」 「む? 普通に褒めたはずだが何かおかしかったか?」 首を傾げる∞ジャスティスから目を背けてデスティニーは嘆息したが、正直に言えば悪い気はしなかった。 出会いこそ殺伐としたものだったが、今では∞ジャスティスに対してそう悪い感情は抱いていなかった。この 少女はストライクフリーダムほどシンやデスティニーに干渉しようとはしない。というよりもあの騒動から今日 まで顔を合わせることなかったのだからまったくと言っていほど縁がなかったのだ。相対的にとはいえ事あるご とに呼んでもないのに現れるストライクフリーダムと比べればまだマシだった。 加えて、少々度が過ぎているものの自警団として真面目に働いているという点も意外ではあったがそれなりに 印象が良くなった理由だった。人づてに聞く噂を聞かなければ今日のように街をブラついているときに出会って 訓練に混ぜてもらうこともなかっただろう。 より端的に言うなら、 「部下1号! 今の手合わせを見て貴様は何も感じなかったのか!?」 「え、えぇ!? いきなりそんなこと言われても……」 「ブッたるんどる! 今日はいつも以上にみっちりしごいてやるから覚悟しておけ!」 「あうぅ……」 ――弩がつくほどの熱血バカなだけなので警戒する気も失せていた。 「む、そうだデス子。貴様あの大剣を使うよりニ刀を主に使った方が良いのではないか?」 「え……?」 「先ほどのことで貴様自身も実感しただろうが、やはり対艦刀では隙ができる。フラッシュエッジならば 近接も中距離も対応できる。何より振りがコンパクトになる。対艦刀はある程度相手の動きを封じてから 使うようにすれば避けられにくくなるはずだ、違うか?」 ……確かに、デスティニーも同じことを感じていた。 思い返せば黒いデスティニーはその通りの戦法を取っていた。それが最も最適な戦い方なのだろう。 しかし、 「それでも、これが私の……マスターの戦い方です。変えるつもりはないです」 シンは元の世界でフラッシュエッジよりもアロンダイトを使うことが多かった。そして「すべてを薙ぎ払う」 という言葉の通りに数多の相手を断ち伏せてきた。 ならば、自分もそうしよう。そう在ろうとすることが必然だろうとデスティニーは決意していた。 ∞ジャスティスは虚を突かれた顔をしていたが、すぐにフッと笑みを浮かべた。 「ならば、もうひとつの方法を取るしかないな」 「もうひとつ?」 「長所を更に伸ばし、短所を克服しろ。だがその道は決して容易ではないぞ」 まるでその身で経験したかのようにジャスティスは告げる。あの蹴りを始めとした体術の数々を考えれば、 彼女にも似たような意地があったのかもしれなかった。 「さぁ! 休憩は終わりだ! もう一度だ!」 「え? でも全然休んでな……」 「私は平気だ! 部下1号、貴様も少しは戦え! 何なら二人がかりでも構わんぞ!」 「え? そ、そんな」 「意義は認めん! 大体何をそんなに心配しているのだ? サーベルもライフルも出力を最低限まで抑えてい るから少し痛い程度だ。見ろ、訓練用の人形もこの通りまったく切れない程度の……」 ――バシュッ。 無造作に振るわれたサーベルが、あっさりと木製の人形を斬り裂いた。 どさりと落ちる上半身。辺りに木が焼け焦げる臭いが広がる。 痛々しい沈黙が続いた後、ぼそっと∞ジャスティスは呟いた。 「……まぁ、たまにはこんなこともあるが大丈夫だ、問題ない」 「大問題じゃないですかぁ!」 「というか、それもし私に当たってたらどうする気だったんですか!?」 「うむ、スマン!」 「すごく堂々と謝られた!?」 ただでさえ腰の引けていたセイバーは瞳いっぱいに涙を溜めながら隅に縮こまりながらガタガタと震え、対照 的すぎるほどに腰に手を当て胸を張る∞ジャスティスにデスティニーは頭を抱える。 「えぇい、そんなところに逃げるな部下1号! 今度こそ貴様を真っ当な自警団の団員として鍛え上げてやる!」 「あううううううう……た、助けてください~」 ……シンとソードインパルスのデートの間することがなかったとはいえ、これは骨の折れるどころか満身創痍 な暇つぶしになりそうだとデスティニーはいろいろと諦めたように重い息を吐いた。 「……で? なんでこんなことになってるんだよ」 「ソードの尻拭いのはずがそのソード自身に足を引っ張られた。何を言ってるのか分からないと思うが(ry」 「アタシにはテメェが何を言ってるのかがわかんねぇよ!」 「お、落ち着いてソードちゃん」 やれやれと呆れるブラストとそれに怒るソード、それをたしなめるフォースといつもの光景が繰り広げられて いた。派手な色のドレスは置いておくとして。 「とりあえず、その服はどうしたんだ?」 「うむ、とある酔っ払いに押しつけられたものを引っ張り出してきた」 「……アイツか?」 「あぁ、奴だ」 二人の脳裏に青い羽を持った変態な方の少女が浮かんだ。聞けば飲み代の替わりに置いて行ったらしい。 いっそ仕立屋にでもなればいいんじゃないかと考えるシンだったが、アレがまともに働いている姿がまったく 想像できなかった。 「あー、まぁそっちはいいや。それで相談があるって話だけど」 「あぁ、ソードがな。ではフォース、そろそろ二人きりにしてやろう」 「え? あ、うん」 「ちょっとまて! お前この状況で引っ込むとかふざけんな!」 「ソード、最後にひとつ言わせてくれ……死ぬなよ」 「何縁起でもねぇこと言ってんだよ!? っておい! 返事しろこら!」 悲壮感の漂う一言を告げたブラストと入れ替わり出てきたソードが見つかるはずもない姉妹の姿を求めて 左右を見渡す。そしてシンと目が合うと、顔を赤くして俯いてしまった。 「えー、と……立ち話もなんだしどこか行くか?」 ソードがコクリと頷いたのを見てシンは考えを巡らす。 すんなりと話が聞ける雰囲気ではないらしいのでどこか落ち着ける場所にした方がいいだろう。 (とはいえ、どこにするかな……) シンにしろソードにしろ、居候という形ではあるがすでにエンフィールドに定住して何ヶ月も経っている。 仕事の関係でそれなりに交友関係もできたのだが、逆に言えば少し外を歩けば知り合いに会う確率が高いという ことだ。ソードの相談というのがどんな内容なのかはまだ分からないが、せっかくブラストとフォースが気を 利かせてくれたというのに誰かに割り込まれてしまっては台無しだ。 もっとも、今の格好のソードは知り合いと会うだけでも逃げ出しかねないが。 「――あ」 そこまで考えてシンの中に閃くものがあった。 あそこならば知り合いに会うこともないだろうし、ソードの気も紛れるかもしれない。 即断即決、シンは迷いが生まれる前にソードの手を取った。 「え……ちょ、ちょっと元マスター!?」 「せっかくだ、普段行かないようなとこに行ってみよう」 不安な表情を浮かべるソードにそう言って、シンはイーストロットへと足を向けた。 ――リヴェティス劇場。 その昔存在したとある高名な女優の名を冠したこの劇場をこの街に住んでいて知らない者はいない。 もっとも一般層の住人にとっては年に数度訪れるか否かという場所なのだが、ピアノ演奏会などの催しの際に は貧富の差に関係なく多くの人間で賑わうこともある。 そして今日、この劇場では演劇が行われるとのことだった。 「ジャンルは活劇か。面白そうだし観てみるのも……っておい、どこ行くんだソード?」 「帰る」 「早っ!? せめてもう少し悩めよ!」 「無理! 絶対無理! どう考えても場違いだってアタシは!」 「そんなこと言ったら俺だってそうだ!」 「じゃあなんでここに来たんだよ!?」 「……なんとなく?」 「理由が雑っ!?」 ――風が吹いていた。 それが虚しく感じるのは劇場の前でコントのようなやり取りをして息を切らす二人と、それを遠巻きで眺めな がらひそひそと話す見た目セレブな方々が作りだす痛々しい雰囲気のせいではないと思いたかった。 無理だけど、そうあがいても無理な話だけども。 「……とりあえず、このままここにいるのツライから中に入らないか?」 「……アタシもこの状況でずっと見られてるよりはマシな気がしてきた」 ソードの羞恥心を少しでも紛らわすためという本来の目的から激しく逸脱してしまったこの展開から少し でも持ち直すためにシンはと並んで早足で劇場へと足を踏み入れた。 辺りを見渡すとかなりの人がいた。見た感じでは富裕層の人間ばかりではないということもあり、二人揃って ほっと胸を撫で下ろす。多少だが場違いな感覚は薄れた。 壁に貼られたポスターに書かれた今日の舞台の大雑把な説明を読み上げる。 「今日は……一応活劇って書いてあるけど」 「50年前の戦争で起こったとある国の話か。まぁ、なんでもいいけど」 やはりまだ居心地が悪いのか、ソードは「観るなら早くしてくれ」という気配を発していた。 それを察したシンはさっさとチケットを二枚買い、一枚をソードへと渡す。 「で、飲み物とかいいか?」 「あー……じゃあ元マスターと同じので」 「了解」 売店で適当に飲み物と、ついでにポップコーンをひとつを買う。ソードの元に戻ると何故か眉根を寄せられた。 「なんでポップコーン?」 「いいだろ別に。一緒に食おう」 「い、一緒に……」 何故か頬を染めるソードの様子を訝しげに思いながらもシンは観客席へと向かう。 その途中、ふと思いついたことを呟いた。 「なんか、デートみたいだなこれ」 「……!?」 奇跡的にソーダとポップコーンは無事だったが、シンは不意に背中を蹴っ飛ばされ数秒ほど宙を舞った。 前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ
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前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ 「さァて、なんなんだろうな? お前には分かるか、シン・アスカ?」 男の言葉にシンはさらに警戒の色を強める。じっとりとした汗が頬を伝い、地面へと落ちる。 「……なんで俺の名前を知ってる? いったいなんなんだお前は!?」 「おいおいおい、そう慌てるなよ。ザフトレッドの名が泣くぜ?」 シンの血の気が引いた。デスティニーもまた驚きを隠せないようで目を見開いていた。一方でシーラたちは 男が発した言葉の意味が分からずに戸惑っている。 ……そう、シンがこの街で自身が異世界の人間であることを明かした人物は三人だけだ。アリサ、カッセル、 シェリル、誰もがこの秘密を他人に口外するような者ではない。そしてシンは異世界から来た軍人ということまでは話していたが、ザフトレッドなど説明が面倒になりそうな単語を用いたわけではない。 つまり、本来なら知るはずのないことを知っているのだ。この黒ずくめの男は。 「答えろっ! お前は誰だ!?」 叫びながらシンは男の方へ一歩踏み出す。ナイフの間合いに入るためではない、威嚇のための一歩だった。 「ボウヤ、落ち着くんだ。自分のペースを乱すんじゃない」 状況を把握しきれてはいないものの、シンの行動に一抹の不安を抱いたリサは男から目を離さずにシンに注意を促す。 だがシンにその言葉は届かなかった。自身の正体を知る者との対面ということもあるが、それ以上にシンの中で ある種の感情が徐々に熱を帯び始めていた。 ――なんだ、これは……? それは怒り、それは恐怖、それは悲しみ、それは憎悪…… 様々な感情が複雑に入り混じった異様な激情、歪んだ鏡を覗き込んでいるかのような違和感と嫌悪感、それら がシンから冷静な判断力を奪っていた。 「ハァ……さっきからなんだ誰だってウザってェな。そんなこと何度も繰り返し聞いたところで」 男は心底うんざりしたように大げさに溜息をつく。不自然なまでのオーバーリアクションの中で、さりげなく左手 が背後へと回されたのをシンは見逃さなかった。 「――命取りにしかならねェぞ?」 ヒュッ、という風切り音とともにシンから見て左側に『何か』が飛び出した。その正体を見極めようとシンの視線が 飛んでいった『何か』を追う。 ――石? かろうじて捉えた、何の変哲もないように見える小石。一秒と経たずそれが落ちていた岩にぶつかったところで、 シンは、己の致命的な隙に気が付いた。 「マズっ……!?」 男へと注意を戻したところで間に合うはずもなかった。十歩程度離れていたはずの距離はこの一瞬の間にゼロ まで縮まり、男はシンの持つナイフの間合いの内側まで肉迫していた。 すかさず右肘がシンの中心へと叩き込まれる。完全に不意を突かれた一撃に防御もままならなかったシンは、 雄牛の突進を食らったように撥ね飛ばされた。 「が、あッ……」 受身も取れず芝生の上を転がったシンはすぐに立ち上がろうとする。 だがそれは叶わない。身体の奥――芯まで徹った衝撃によって走った激痛がシンの行動を阻害していた。 「ハ……ヒャハハハハハハ!! 反射神経が良すぎるのも困ったモンだなァ!」 男が哂う。耳障りな声には抑えきれない喜悦が満ち満ちていた。 「サイコーだ。痒いとこにやっとこさ手が届いたってェのか? まァなんでもいい。シン・アスカ、もっともっとお前が苦しむ姿を見せてくれよ」 「シン君!?」 「ボウヤっ!」 刹那の間に陥った仲間の窮地を救おうとリサたちがシンの元へと駆け出す。 しかし、 「ハッ! 観客はステージに上がらないでくださいってなァ!」 男が空間を薙ぐように腕を振るう。その延長、腕の軌跡をなぞるように炎の壁がリサたちの行く手を阻んだ。 ――じょ、冗談だろ……!? 男が使ったのは魔法、それは専門の知識に乏しいシンからも一目瞭然だった。 だが問題はその規模だ。炎の壁はすぐにその勢いを増し、反対側が見えなくなるほどにまで厚く激しいものと なった。轟々と燃え盛る炎はこの広場を両断し、ついには天窓に届きそうなほどの高さにまで成長したのだ。 これほど強力な魔法は滅多に見ることはない。この世界において魔法というものは絶対的なアドバンテージで はないからだ。50年前の戦争が終わると共に、多くの危険な魔法が封印された。現存する魔法は日常生活の糧 となるものや破壊力が極力抑えられたものしか残っていない。男が使った魔法は、そう教えられたシンの常識を 完膚なきなまでに叩き潰してしまった。 「……ってオイ、向こう見えなくなっちまった。加減すんのすっかり忘れちまった」 男は少し困ったように頭を掻いていたが、あっさりと諦めシンの方へと向き直った。 「ま、なっちまったモンは仕方がねェ。ギャラリーなしじゃ盛り上がりに欠けるが、さっさとおっぱじめようじゃねェか、 理性なんか軽くブッ飛ぶほど楽しい楽しい殺し合いをなァ」 男の口元が再び愉悦に歪む。痛みに耐えながら立ち上がったシンは、その様子を見てひとつの確信を得た。 ――目的までは分からないけど、コイツの狙いは俺ってことか。 わざわざこんな形で隔離までしたのだ。炎の向こうにいるであろう他のメンバーをそれほど気にかけてる様子も ない、溢れ出る殺意を隠そうともせずにシンへと突きつけていることからも間違いではないだろう。 「……お前、」 「また『誰だ?』ってか? 馬鹿のひとつ覚えもいいとこだなァ、オレのどこを見たら聞かれたことを懇切丁寧に 教えてくれるような親切なヤツに見えるんだァ?」 睨みつけるシンを嘲笑いながら男はゆっくりと腰からナイフを抜く。 「まァ、呼び名のひとつもないってのはこっちも不便といやぁ不便だ。そうだな、シャドウってのはどうだ?」 口の端を吊り上げながら男――シャドウは無造作にナイフを構えた。 鞘の形状から肉厚のマチェットナイフと考えていたシンだったが、その予想は外れた。半ばほどで折れ曲がっ た稲妻状のナイフ、光を反射しないつや消しの黒刃。 「シャドウ……?」 「あァ、パッと思いついた割りには意外にピッタリな名前じゃねぇか。シャドウ、シャドウか……ハ、ハハハハハハハ! コイツは傑作だ!」 狂笑。何がそんなにおかしいのか、男は高らかに狂った笑い声を上げていた。 「さァて、こっちは予定にもなかった自己紹介まで済ませたんだ。遠慮なくやらせてもらうぜェ!」 ドン! という大地を蹴りつける音と共にシャドウはシンに襲い掛かる。地を這うような疾走の最中にナイフを 逆手に持ち替え、脛を狙って刃を振るう。 「っ!」 瞬時にその軌道を読んだシンは真上に飛んで斬撃を躱し、カウンターを狙って蹴りを放つ。 「ハッ!」 短い嘲笑と同時にシャドウの上体がさらに沈み、シンの脚が空を切った。前転の要領で頭と脚の位置を入れ 替えたシャドウはその勢いをすべて踵に乗せて宙に浮いたままのシンに叩きつける。 「ぐっ……!?」 なんとか左腕でその一撃を受けたシンは後方に弾き飛ばされた。転倒しかけたシンはナイフを持ったままの右手を地面に着いて受身を取り、着地した直後に腰のベルトからスローイングダガーを引き抜いて投げつける。 バキンッ! 逆立ちの状態のまま脚を鞭のようにしならせてダガーを弾き、シャドウは回転しながら立ち上がった。 ――なんて動きをするんだよ、コイツ。 ビリビリと痺れる左手に一瞬視線を向け、シンの額に浮かんだ汗の一滴が流れ落ちる。コーディネイターである シンと同等か、あるいはそれ以上の身体能力に加えて変則的で柔軟な動き、それでいながら一撃の重さは折り紙付きだった。 初めて出会うタイプの相手にシンの中で緊張感が膨れ上がった。 「ハハッ、楽しいなァおい。もっともっとギア上げてこうじゃねェか」 対するシャドウは未だ余裕を残していた。あれだけアクロバティックな挙動を見せて息一つ乱していない。それ どころか口元には不敵な笑みさえ浮かんでいる。 「くっ……」 シンは一歩間合いを開ける。底知れぬ相手の実力を目の当たりにして自然と身体が動いてしまったのだ。 そして、その反射的な行為は裏目に出てしまう。 「あァ? おい、おいおいおいフザけんなよな。ヤる気が萎えちまうだろうが」 シャドウは呆れた口調でくるりとナイフを回転させ、順手に構え直す。 「しょうがねェなァ……ここはひとつ、オレが直々に盛り上げていこうじゃねェかっ!」 裂迫の気合を放ちながら、シャドウは先ほどよりもさらに速さを増してシンに襲い掛かる。 「う、おおおおおおおおおおおお!」 自らを鼓舞するために雄叫びを挙げながら、シンは野獣の如き一撃を真っ向から迎え撃った。 シンとシャドウの戦いが熾烈化し始めた一方、リサたちはそそり立つ炎の壁を突破しようと試みを続けていた。 「シーラ、そっちはどう!?」 「だ、ダメです。端の方までずっと炎が広がってて」 「この炎、フレイムジェイル? でもこんな規模でなんて見たこともない……」 炎は時間が経つとともに徐々にではあるが厚みを増し、強引に突破することは不可能なほどになっていた。 物理魔法で穴を空けることも考えられたのだが、向こう側が見えずシンに当たってしまうという可能性があり、それ以前にクリスの魔法でこの炎の壁を突き抜けられるのかという懸念もあって試すこともできずにいた。 「このままじゃボウヤが……」 「あの、デスティニーちゃんだけでも上から行かせることはできないですか?」 シーラが炎の壁をずっと見つめているデスティニーを見ながらおずおずと提案するが、リサは苦い顔で首を横 に振った。 「これだけ大きな炎なんだ、気流に巻き込まれたらおチビちゃんがどうなるかわかったもんじゃない」 シーラの表情に宿った絶望が色濃くなる。リサもまた苦渋に満ちた思案を続けていた。 そんな中で、クリスは何かに思い当たったようにひとつの答えに辿り着こうとしていた。 「たしかに凄い魔力だけど、この構成……うん、間違いない! り、リサさん! もしかしたらなんとかなるかも!」 「ホントかいクリス!?」 「は、はい。でも少し時間が……」 小さな希望を見出してリサたちはクリスの話に耳を傾ける。 その輪から外れ、デスティニーは炎の壁の中腹あたり――ほんの一瞬、向こう側が見えた場所を睨むように 見据えていた。 「マスター、今行きます」 意を決したようにデスティニーは唇を噛み締め、背中から大剣を引き抜いた。 ナイフの切っ先がわずかにシンの頬を裂き、血が刃の軌跡を追うように散った。 「ちっ!」 「ヒャハハハハハ! どうしたァ、もっとスピード上げんぞォ!」 刃と刃がぶつかり合い、火花が舞う。反撃に繰り出された蹴りは空を切り、瞬時に右手から左手へと移った凶刃が再びシンに襲い掛かる。 まるで先を読まれているかのようにシンのナイフが相手を捉える事はなく、シャドウのトリッキーな動きにはかろう じて付いていけるという危ういバランスが続いていた。 だが、ここに来て天秤はシンの不利な方に傾き始めた。 「ぐっ……!?」 黒刃を避けるために強引に身体を捻った瞬間、鈍い痛みがシンを襲った。 外側ではなく、内側からの痛み。最初に食らった一撃が毒のようにじわじわとシンの身体を蝕み始めていた。 大きな傷こそないものの、動きが鈍くなったシンの身体のところどころから血が流れ始めていた。 「そォら、もう一発……」 勢い付いたシャドウがさらに刃を振り上げた瞬間、炎の壁の一部が爆ぜた。 「あァ?」 「っ、なんだ!?」 二人の視線が炎の壁に集中する。外側から内側に飛び込んできた『何か』によって空いた穴はすぐに塞がったが、 その『何か』は炎に包まれながらも見事に侵入を果たした。 「あれは、まさか」 シンの脳裏にひとつの名前が思い浮かぶ。それに応えるかのように炎の中から紅の翼が広がり、噴き出した光 の粒子が纏った炎をすべて弾き飛ばした。 ――全体が煤けたトリコロールカラーのボディ、両手には貼り付いたようにアロンダイトが握られており、肩を 大きく上下させて荒い呼吸を繰り返している。 「デス子っ!」 思わぬ援軍の登場にシンは思わず声を上げる。対してシャドウは興が削がれたのか、つまらなそうに鼻を鳴らしながら呟く。 「なるほどな、炎の薄いところに無理やり突っ込んできたのか。猪は猪なりにない頭使ったってわけだ」 対照的な反応を見せる二人を見下ろし、デスティニーは息を整えながら状況の把握に努めていた。 「マスター……」 自らが慕う主が身体中を朱に染めている姿にわずかに目を見張り、その元凶――シャドウに向かってらしくないほどに敵意を込めた視線を突きつける。 「よくも、マスターを!」 アロンダイトを構え、背中の翼を展開させてデスティニーはシャドウに向かって突撃する。 疾い、あまりにも疾いデスティニーの姿を目の前にして、しかしシャドウが焦る様子はなかった。 「――まァ、この程度のことなら十分に想定内だけどな。よかったなァ出番ができて」 「……っ!? 避けろデス子!」 シャドウの意味深な言葉に嫌な予感を察したシンが叫ぶ。それに一瞬遅れる形で、デスティニーに向かって 赤い光芒が放たれた。 「えっ? きゃあああああっ!」 シンの発した警告に気付いたデスティニーは反射的に両の手の甲からビームシールドを展開する。直後に 左手のシールドにビームが着弾し、空中で大きく姿勢を崩した。 シンの視線が光が飛んできた方向を辿る。そこにいたものを目にして、シンの顔に驚愕が走った。 ……くすんだ青と白に彩られたボディ。背中には漆黒に染まった羽が広がり、そこから光の粒子が舞っていた。 背部から展開され左手に構えられた黒いビーム砲からは煙がゆっくりと立ち昇っていた。 ――似てるけど、違う…… シンの知る『それ』とは明らかに異なる雰囲気を持つMS、呆然としながらもシンの口から言葉が漏れた。 「黒い、デス子……?」 ビーム砲を収納し、黒い翼のデスティニーは無表情にシンへ視線を向けた。 前ページ次ページ悠久幻想曲ネタ
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トップページへ戻る 巨人山脈グランガイア カード詳細 特色 キーパー主体の国。5コストのキーパーが4体もいたりする。シーカー、マスターをどう組み込むか。 ダメージ系アビリティやエレメンタル破壊のアビリティが特色。自身の速度を上昇するキーパーも多い。 天候が晴れの時に効果を発揮するアビリティ持ち(ヒドゥ、シシャ)や天候を晴れにするアビリティ持ち(ジュンガ)がいる。 召喚獣の強化は攻撃力の上昇か下降がほとんど。 キーパー:男ゴブリン(グラン・ピュータ、サイクロプス、量産型サイクロプスのみ例外) シーカー:機械騎兵(ちびぴゅーたのみ例外) マスター:巫女(ゴルガルのみ例外) 戦闘不能になった場合、下から燃えるように消えていく C U R SR 計 キーパー 7 7 6 4 24 シーカー 6 3 3 2 14 マスター 6 3 0 3 12 計 19? 13? 9? 9? 55 初心者向けアンコモン以下オススメカード レア以上を含む高使用率のカードや対策はこちらへ レベル1 氷拳ゴブリン ヘームス(キーパー) レベル2キーパーを超える戦闘力を誇る。反面、コスト4と一度落とすと復活させにくいので注意。 レベル2 葬儀屋ゴブリン ツェ(キーパー) ステータスは低めだが、それを補って余るある強力なダメージアビリティを持つ優良キーパー。 孤高の獣騎兵隊 ビンガー(シーカー) 戦闘特化のアビリティを持つ。効果上昇のための条件も緩いので積極的に使って攻めていこう。 レベル3 赤き魔竜騎兵隊 チャプチャ(シーカー) 周囲のATK50未満のユニットのATKを上げるエンチャントを持つ。自身や、低コストマスターなどをまとめと強化できる。 レベル4 熱風を操る巫女 ユングフラウ (マスター) 無条件でランダムに相手のエレメンタルを壊すアビリティを持つ。条件を満たせばおまけでもう一個壊してくれる。 亡命ゴブリン ドラル(キーパー) 天候によって効果を切り替えられ、かつ範囲もそれなりに広い強化アビリティ持ち。スキルが発動すればAtk105を誇る。 排出停止になったが有用なカード レベル1 死を告げる魔鳥騎兵隊 ヒドゥ(シーカー) シーカーの特徴を最大限に生かせる単純かつ使いやすいアビリティを持つ。 つるはしゴブリン オユー(キーパー) AP1で範囲内のエレメンタルをすべて破壊出来る。特に破壊の門やシャコ貝などがうざったいCOM戦では重宝する。 火を操る巫女 シシャ(マスター) 1レベルにして範囲内の複数ユニット(召喚獣含む)にダメージを与えられるダメアビ持ち。天候によって威力は左右されるがここぞの駄目押しに。 灰を操る巫女 コリマ(マスター) シルヴァランドのユニット限定だが、ダメージを与えた上でAPを0にしてくれる。優秀なサイド要員。 鍛冶ゴブリン パルナス (キーパー) 戦闘不能後、取り除くときに周囲のユニットにダメージを与える、特殊なスキル持ち。スペックも悪くない。 レベル2 鮮血の虎騎兵隊 ガシャ(シーカー) こちらもステータスは低いが強力なダメアビを持つ。関連も優秀。。4thEX稼働時に排出停止になったが、スターターパックで手軽に入手出来る点も好印象。 理を操る巫女 タジーヌ(マスター) ダメージアビリティがマスターの能力と相まって低LVを近づけさせない。ステータスも悪くない。 レベル3 修繕ゴブリン ナスル(キーパー) オユーに比べると重い上に単発とはいえ、ダメージ付きのエレメンタル破壊とスキルによる高ATKは魅力的。 レベル4 赤き弾丸騎兵 ルグル(シーカー) 4レベルシーカーとして優秀なスペックを持ち、天候次第とはいえ強力な範囲強化アビを持つ。晴れであればスキルで更に加速できる。 ※カード詳細のページを、番号順から各エクスパンションごとに変更しました。 gr001~gr007はこちら(初期排出) gr001 大爪ゴブリン ジュンガ【C】 (5thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr002 終わりの獅子騎兵隊 ブロ【C】 (6thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr003 火薬樽ゴブリン マカー【R】 (5thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr004 機械神 グラン・ピュータ【SR】 gr005 究極超人 ドガ【SR】 gr006 黒き魔竜騎兵隊 プルナ【U】 (6thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr007 サイクロプス【R】 gr008~gr014はこちら(初期排出) gr008 酒盛りゴブリン ラギリ【C】(4thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr009 修繕ゴブリン ナスル【U】 (5thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr010 死を告げる魔鳥騎兵隊 ヒドゥ【C】(4thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr011 鮮血の虎騎兵隊 ガシャ【U】(4thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr012 葬儀屋ゴブリン ツェ【U】 gr013 治療ゴブリン カラコ【C】 gr014 つるはしゴブリン オユー【U】(4thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr015~gr020はこちら(初期排出) gr015 洞窟大王 ゴルガル【SR】 gr016 轟く巫女 グラリス【SR】 gr017 火矢を与える巫女 ララト【C】 EXカード化 gr018 火を操る巫女 シシャ【C】 (6thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr019 炎の見張りゴブリン ナンガ【R】 gr020 ラッパ吹きゴブリン チョモラ【R】 gr021~gr026はこちら(1st EX時期) gr021 赤き弾丸騎兵隊 ルグル【C】 (5thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr022 機械神 ちびぴゅーた【SR】(4thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr023 理を操る巫女 タジーヌ【U】 (5thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr024 潜伏ゴブリン ドラル【U】(6thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr025 鈍感ゴブリン グラド【R】(4thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr026 炎に祈る巫女 ティベス【C】(5thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr027~gr033はこちら(2nd EX時期) gr027 狂乱する狼騎兵隊プラセ【R】(6thEX稼働時に排出停止:新カード化) gr028 鼓笛ゴブリン チャチャニ【C】(6thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr029 灰を操る巫女 コリマ【C】 (5thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr030 氷雪に佇む巫女 ラニン【U】(6thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr031 不幸を招く獣騎兵隊 イラス【C】 gr032 無双暴君 ガルガドラ【SR】 gr033 量産型サイクロプス【U】 gr034~gr040はこちら(3rd EX時期) gr034 赤き魔竜騎兵隊 チャプチャ【C】exカード化 gr035 駆ける豹騎兵隊 セルヴァ【R】 gr036 鍛冶ゴブリン パルナス 【C】(6thEX稼働時に排出停止:EXカード化) gr037 小さな巨人 ギルドール 【SR】 gr038 熱風を操る巫女 ユングフラウ 【U】EXカード化 gr039 発明ゴブリン デュフル 【U】 gr040 火の粉と戯れる巫女 アネト 【C】 gr041~gr045はこちら(4th EX時期) gr041 孤高の獣騎兵隊 ビンガー【U】 gr042 すーぱー ちびぴゅーた【SR】 gr043 鈍重ゴブリン グラド【R】 gr044 氷拳ゴブリン ヘームス【C】 gr045 雷雲を操る巫女 タウルス【C】 gr046~gr050はこちら(5th EX時期) gr046 剛角ゴブリン アグリ【C】 gr047 眠れる獅子騎兵隊 ネバド【C】 gr048 発破ゴブリン マカー【R】 gr049 光に祈る巫女 コトパク【U】 gr050 炎を操る巫女 ティベス【C】 gr051~gr055はこちら(6th EX時期) gr051 威嚇する狼騎兵隊 プラセ【R】 gr052 叫ぶ獅子騎兵隊 ブロ【C】 gr053 騒乱を呼ぶ巫女 ヴァルヴァ【SR】 gr054 尊大ゴブリン マハメル【C】 gr055 亡命ゴブリン ドラル【U】 gr056~はこちら(7th EX時期) gr056 救護ゴブリン カラコ【C】 gr057 雲を操る巫女 ドゥマニ【C】 gr058 水晶の獣騎兵隊 イラーシャ【U】 gr059 洞窟覇王 ゴルガル【SR】 gr060 破壊の絶刀 ボニス【R】 第2国家にグランガイア国籍を持つ他国のカード ar034 鉄獅子の傭兵 コリヴ【C】(4thEX稼働時に排出停止:新カード化) sc038 戦闘指揮官 カルザ【U】(6thEX稼働時に排出停止:EXカード化) ba042 砂塵の舞姫 ヴェスト【C】 ne030 戦闘用メイド キャンディー【U】
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はじめに 新参者スタートダッシュ支援! 四大計画発動! 2008年07月16日(水)より、4つの計画(仕様変更)が実行され、プレイ環境が大きく変わります。 体験版 体験版をレベル20以下無料に!体験版の利用を14日間の期間制から、20までのレベル制に変更。期間は無期限に。 スターターチケットLite 「スターターチケットLite」発売開始 製品版を、従来よりも安く始められる新チケットの販売を開始。 「スターターチケットLite」は、ゲーム仕様の一部を制限する代わりに、既存の「スターターチケット」よりも安価に、体験版アカウントから製品版アカウントへアップグレードできるチケットです。 オリジナルアカウント・飛龍の章アカウントでも遊べる以下のコンテンツを大幅に拡張 中級者クエスト 陸海空ダンジョン [[トライアルダンジョン nol トライアルダンジョン ]] 楽市楽座 知行 ※争覇コンテンツをプレイするには別途アップグレードが必要 アカウントごとのゲーム仕様についての詳細はこちら(公式サイト) 新参者ゾーン 新参者ゾーンをより遊びやすく調整 新たに始めたプレイヤーが降り立つ場所隠れ里。 「新参者スタートダッシュ支援」の一環として、隠れ里の難易度を調整し、さらに遊びやすく改良。 イベント 「新参者キャンペーン」を開催 情報 公式 http //www.gamecity.ne.jp/nol/service/startdash.htm IP 118.11.184.43 TIME "2008-07-12 (土) 09 15 36" REFERER "http //wiki.ohmynobu.net/noltest/index.php?cmd=edit page=%BF%B7%BB%B2%BC%D4%A5%B9%A5%BF%A1%BC%A5%C8%A5%C0%A5%C3%A5%B7%A5%E5%BB%D9%B1%E7" USER_AGENT "Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv 1.9) Gecko/2008052906 Firefox/3.0"
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キャラクター紹介 執事 シナリオや小説に登場するネクロポリスの執事(バトラー)について説明しています。 基本情報 主な戦闘スタイル…不死者の身体能力を活かし、紳士の格闘技であるボクシングで戦う 所属人員の性別…男性のみ 代表者…それぞれが主に仕えているため代表者なし ネクロポリスのロードに仕える使用人。基本的にメイドより使用人としての格は上。 職務に忠実だが、だからといって必ずしも主人に忠実であるとは限らない。 キャラクター紹介 執事 基本情報白夜の紳士(最古の執事) ドルビー 深淵の使者 カルマ 寛容な コンフリー 厳格な コルツフット 統括する ボリジ 寛大な サイプレス 遂行する ティート 忠告する パラキス 教育する ロベージ 誘い出す イラン 白夜の紳士(最古の執事) ドルビー ネクロポリス・男・不死者・執事 ダルタニアに仕える現役最年長の執事。アルカードに次ぐ高齢である。 不死者は歳を重ねるほど力を増すため彼の力は相当なもので、ドラゴンゾンビを一太刀で切り捨てる剣技の持ち主。 ダルタニア邸が最強メイド軍団に襲われた際、追撃するシャローン率いる最強メイド軍団を相手に一人で戦ったが、その後行方不明になっていた。 しかしダルタニアがカルマに苦戦しているところにローズマリーとともに颯爽と登場。カルマを軽くあしらい討ち取った。 カルマを贄に復活したアルカードに片手足を吹き飛ばされたが、アルカード戦後には回復し職務に復帰したようだ。 オリーヴがダルタニア邸を襲撃した際には病床の主を守るためこれを迎え撃ったが、イランが止めに入ったため決着はついていない。 その後、ネクロポリスの大多数がグラード側についたことをジギタリス・タンジー・エキナシアの下に伝え、またダルタニア邸を襲撃した混沌の軍勢とも戦っている。 この戦いの最中、ダルタニアが混沌を克服し復活した際には普段の主をおちょくる態度とはうって変わってかしづいていた。 ネクロポリスの支配者を決める最終戦争の際には、ダルタニアに付き従いイランと交戦し、これを撃破。この後恐らくダルタニアと共に混沌の王との最終決戦に出向いているものと考えられる。 混沌の戦役後には社交界から逃げ回るダルタニアに対し貴族の嗜みを教えている。 小説でもシャローン軍団全員を一人で相手にしていたが、こちらではダルタニア邸が爆破炎上しており、再登場を臭わせる書かれかたをしている。 「悠久の轍」ではネクロポリスに武者修業にやってきたタンシーと交戦していたが、決着はついていない。 深淵の使者 カルマ ネクロポリス・男・不死者・執事(故人?) CV:佐藤雄大 ドルビーに代わりダルタニアに仕える執事…というのはあくまで表の顔。その正体はアルカードに絶対の忠誠を誓う執事である。 自身が主の器となることを願っていたが、それが叶わぬことと知ってからは、ダルタニアを器としたい主の意を汲んでダルタニアを狙っていた。 たった一人でバハムートロア軍の一部隊を壊滅させる実力の持ち主で、また敵を宝石に変えて魔力を吸収する能力を持つ。 不死者や竜の力を吸収した彼の力は凄まじくドラゴンゾンビの牙の一撃にも無傷で剣の一撃で大地を砕くほどだったが、剣技に勝るドルビーによって心臓を貫かれた。 カルマは絶命寸前に自らを生贄にしてアルカードを不完全ながらも復活させた。 寛容な コンフリー ネクロポリス・男・不死者・執事 ジギタリスに仕える初老の執事。 裏表の激しい人物に見えるが主には忠実で、重傷を負いながらもジギタリスの灰をネクロポリスに持ち帰った。 主がアルカディア騎士団に討たれた後はバイカルの下に身を寄せていたようだ。 ロキの存在をあまり快く思っていない。 ルバナム一家がジギタリス邸を襲撃した際にはワイングラスを磨きながらロベージに斬りつけ、昔の血が騒ぎ出したと述べていた。 対ルバナム戦後で重傷を負うも生存。主人の使者としてアルカディアに通信用の水晶球を渡した。 厳格な コルツフット ネクロポリス・男・不死者・執事 カミラと共にタンジーに仕える執事。鉄の忠誠心を持つ。 主がダルタニアに討たれたため、後にタンジーが蘇生するまでダルタニアの配下となる。 その間、ダルタニアから旧タンジー領の管理を命じられていた。 カミラとのコンビネーションは抜群で、歩いている最中のタンジーを夜会服から部屋着に着替えさせるほど。 戦闘能力も高いようで、混沌の軍勢がタンジー邸を襲撃した際には主とカミラの三人で千人の敵を向こうに回し、312人を倒して撤退させる活躍を見せた。 統括する ボリジ ネクロポリス・男・不死者・執事 執務の傍らで新人執事の教育も行っている古参の執事。 元はエキナシアの執事であったが主人がダルタニアに敗北したため、一時期はダルタニアの配下となっていた。 この間、ダルタニアから旧エキナシア領の管理を命じられている。 復活したエキナシアに抱きつかれ目を白黒させていた際にはコリアンダーから「役得の少ない人」と言われていた。 エキナシア邸を囲むバイカルのキマイラゾンビ軍団にケッパーたちとともに立ち向かっていた。 対ルバナム一家ではルバナムの動きを抑えて最強メイド軍団と共にこれを討ち取った。 小説版ではダルタニアに随いアルカディアに赴いていた際に反乱軍の襲撃を受けたが、メイドたちとともに返り討ちにしている。 この際、メイドたちに揚げ足を取られたり、ダルタニアに言うことを聞いてもらえなかったりと、なかなかにもどかしい思いをしている。 特にとあるメイドの「ボリジ様なら(キンタ○を)三つも四つも付けてそうだけど」という発言には本気でへこんでいた様子。 寛大な サイプレス ネクロポリス・男・不死者・執事 バイカルに仕える老執事。ボリュームのある頭髪が特徴的。 一見寛大だが、部下に対する「おしおき」が好きという一面も持ち合わせる。 オリーヴがバイカル邸を襲撃した際に吸血され窮地に陥ったが、オリーヴがバイカルの魔力を嗅ぎつけてそちらに向かったため、一命は取り留めた様子。 なお、チャイブのイラストを見る限り彼のアフロはカツラのようだ。 遂行する ティート ネクロポリス・男・不死者・執事 ランキスにヘッドハンティングされた執事。任務の遂行に絶対の自信を持つ。 主の命に従い、進攻してきたカサンドラ支配下のバハムートロア軍を迎え撃った。 その際カルマによって宝石に変えられたようだが、カルマが倒された時に復活した模様。 なお、ラフ画の段階ではロングの黒髪のデザインも存在していた模様。 忠告する パラキス ネクロポリス・男・不死者・執事 ベンダーに仕える執事。蝙蝠と交信する能力を用いて情報収集を行い、主人に的確な忠告を行う。 なお開発者インタビューによると、パラキスのイラストに描かれている男性は彼の忠告を無視したためベンダーに討ち取られたロードらしい。 教育する ロベージ ネクロポリス・男・不死者・執事 ルバナムに仕える冷徹な執事で、メイドの統括も任されている。 主に従いヴィスティスたちを襲撃したが、ルバナムとジギタリスの間の話し合いによって撤退した。 また、ミルラとトロネラが「漆黒の鎧の車輪」を回収したという報告を受けたのも彼。 他にもスケールギルドの孤島でワーオクトパスの隠者を殺し、車輪捜索にきたワーシャーク部隊と戦うなどルバナムに従い各地で暗躍している。 ジギタリス邸襲撃の際はコンフリーと戦っている。 その後エキナシアたちと交戦するもシャローンに敗北する。 設定上では右手の一角獣を模したリングは毒針になっており、戦闘時にはイラストのように赤に染まるようだ。 誘い出す イラン ネクロポリス・男・不死者・執事(故人) グラードに仕える執事で、ドルビーに並ぶベテラン。 ただ、どちらかと言えば仕えるというより裏から操るという表現が適当だろうか。 操りの力を有するためか「傀儡師(パペットマスター)」という二つ名も持っており、その力はドルビーも危険視するほど。 300年前の第一次車輪大戦以来、主と共に灰になっていたがロキにより復活した。 現教主のダルタニアを倒すべく、オリーヴにロードを吸血させ意識を失ったロードを魔術で操ろうと画策している。 その後ネクロポリスの支配者を決める最終戦争に主グラードと共に参戦するも敗北。ドルビーに首を落とされ、主と共に灰と化した。
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ティル・ナ・ノーグV ~悠久の仁~ メーカー システムソフト・アルファー 発売 2005/5/27 機種 PC シナリオやマップデザイン等を自動育成してくれる「ティル・ナ・ノーグ」のシリーズ5作目 北欧ケルト神話をモチーフにしたファンタジーRPG ティル・ナ・ノーグ ~悠久の仁~ PS2.PSPへの移植は若干名前が変わっている 5 30くらいから 引用 クソゲーオブザイヤーWiki 「100億通り」や「無限に生み出されるシナリオ」が売りだが、実際は最初に8本のシナリオに分けられて、間に発生するサブイベントが300種類あってそこから何個かが発生する程度で、どう計算しても100億通りにならない
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ライトウォーターバスター レア 火 6 呪文 ■S・トリガー ■相手のマナゾーンにある光と水のカードをすべて、持ち主の墓地に置く。 (F)「光、水文明よ。残念ながら君たちの文明は『敵』だ。争い続ける運命なんだよ。」-火文明 作者:バトマー 評価